むすびの元メンバーが入院したと聞き 病院を訪ねる。
その人はさいわい兄弟がいて 毎日来てくれると喜んでいたけれど
家族のいない人の入院は 寿命を縮めるほどさみしい。
かなり久しぶりに顔を見る。
力を入れずに見る。
すると 変わらない人懐っこい目で
「ありがとう」というおっちゃん。
なんだか最近お年寄りの目の中の
あたたかくて 悲しい物語が気になってしまう。
人生を長く生きた人が発する光が
何を照らしているのか いつも気になる。
なんだか絶望的なようでいて
おどろくほど拍子抜けに明るかったりする。
根底にはまだモバイルとかなかった時代の
のんびりした時間が流れているから
ひかれるのかなと思ったりする。
来月は90歳の祖母の家に泊まりに行くことにした。
「来ると決まったのを待つ時間が楽しくて」と祖母。
気がつけばもうその日 というパターンが定着して
焦ってばかりのぼんたまと なんという違い。