ひょんなことで
国立民族博物館の ある研究会の片隅に座っていた。
外国人が半分以上を占める部屋に
飛び交う英語の研究話。
自分が異次元にいるような気がしていたら
目の合った隣のおじさんが目くばせをしてくれて
同じ空気を吸っていることを確認する。
オランダ人の学者の 住まいを一緒に探してあげることになった。
こんな奇妙な交差点があるから
人生はやめられない。
万博公園を歩いて帰る。
岡本太郎の太陽の塔の上空には
まだうす明るい空に 丸い月がでていた。
休日なのに仕事に行ったよ と6歳の甥に伝えたら
「苦労してるね」 と労われた。
母とだらだらしゃべったあと 父の発声をチラリと聞く。
けだるくも ここちよい晩秋の夜。