文楽劇場に踊りの会を観にいく。
上手な先生方ばかりが出演するとのことで すごい人。
はじまってから1時間以上も立見した。
踊りが確かなものなので 舞台装置も 衣装も けっこうシンプルだ。
でもでも カッと興奮するような感動が生まれなかったのも事実だ。
会場にはほとんど若い人がおらず
自分の師匠を見に来た人 それにつきあう家族
そんな顔ぶれだった。
日本舞踊は 引き継がれてきた伝統と技術がありながら
どうして一部のひとにしか受け入れられないのだろう。
というより 日本舞踊が一部の人しか受け入れないのかもしれない。
踊りはエンターテイメントであり 祈りであるはずなのに
なかなか人を惹きつける力をもつようになるのは
むずかしいのかなぁ。
夕方からお稽古へ。
人の踊りは見て感想が言えても 自分の踊りは ままならない。
自分の手首ひとつ 思うように動かせない これが自分。
空には月が満ちていて あたたかい風には
生臭い空気が混ざっていた。