毎年開催される正倉院展(正倉院のお宝が公開される)を観るチャンスを
逃し続けていたので 仕事が終わって 奈良に行った。
すごいひと。まず トイレで20分待ちを余儀なくされて気分が萎える。
会期中では 空いている方だと思うのだけど。
展示場内も人の背中の影ばかりがうごめいていて お宝は見えない。
人と人の間から シルクロードを思わせる装飾のついた 馬具や ガラスの器がみえる。
銅が化学変化をおこして だしたガラスのミドリ色は おおらかだ。
日本の原点なんてものを「和」とかそんなイメージで捉えている自分が不思議な気がした。
もともとこんな大陸チックなのに。 なんでも根源はたどりすぎると訳わかんなくなるけど。
1200年~1300年も前に 書かれた文字は 意外なほどはっきり読める楷書であったり
人間の歴史の短さに あっけにとられる。
暗くなった奈良公園を歩いて駅に向かう。
鹿が暗闇から現れて せんべいを持っていないかうかがっている。
去年両親が泊まったホテル このまえあさやんと行ったカフェ
ひとりで歩くのは 意識が自然に移ろって 気持ちいい。