去年から お盆の3日間は紙芝居むすびの素麺屋台を手伝うことになっている。
朝から大鍋に10数回もお湯を沸かし 素麺をゆでて
湯気と ボランティアたちの熱気と おじいちゃんたちの明るさに
まみれて 毎日300から400食をつくる。
3時ぐらいから西日が燦燦と照る 公園に出かけていく。
顔に太陽を浴びて クラクラしながら 素麺を売る。
「素麺いかがですかー!!」
お客さんは日雇い暮らしのおじさんがほとんどだ。
日に焼けて するどい目で 素麺を吟味する。
けっこう味にうるさい人も多い。
お盆におじさんばかりが集まる祭りもおもしろい。
片隅では 街頭テレビで甲子園を見ている。
売り子にちょっかいだしながら 子供たちが走って
隣の屋台のおばちゃんが 酔っ払いに喝を入れる。
ノスタルジイただよう 土埃の香りの 夏まつり。
最終日 生演奏の河内音頭が流れ出し 輪に入る。
疲れていた体も 重かった足も 軽快に動き出し
心を無にして みんなでをどる。
夏が終わった。