ひとりの年明け。
大晦日は西成で過ごした。
三角公園。ひとりでステージを見ていると
おっちゃんたちがかまってくれる。
セクハラ発言をしないように気をつけながら
ねえちゃんも、呑むか~?
呑まないと答えると
よしコーヒー買って来たる と言って
しばらくして 甘口か辛口か ホットかアイスか
と聞きに戻ってきて
コーヒーなんか買うの初めてだから
と温かいブラックの缶コーヒーを不安げに渡してくれた。
寂しいとき そばにいてくれた
西成のおっちゃんたち。
この人たちの素朴さと優しさに
随分と救われてきた。
自分の範疇を超えて 知り つながり 求め
複雑に社会生活をやりくりする今
近道も知らず ぶつかり合い 恥をかき
そんな生き方を美しいと
知らせてくれる 人たちをいとおしく思う。
だから さらに手放さねばなるまい。
自分を現実から隔ててきたものたちを。
心からの感謝とともに。
これが 新年の抱負。