あーあ ついにむすびの長老佐野翁が逝ってしまった。
この3ヶ月 佐野さんに執着した。
こんな愛すべき人を見ようとしない社会があり
声を聞こうとしない社会があり
かわいそう と言いながら 搾取したりする社会があり
悲しかったし 悔しかった。
いったい何と闘えばよかったのか
それとも闘ってはいけないのか
体中 どろどろした葛藤が渦を巻いた。
最後はこう思うことにした。
誰かの人生を守り パーフェクトな状態に導くなんて無理。
それがこちらの自己満足と 相手の負い目に終わることだってあるし
その困難に適当に寄り添えたら上出来だったのだと。
自然のままに一緒に痛み 一緒に喜び
それ以上踏み込んで 相手にそれ以上の無力感を負わせないこと。
今思うのは 幸せを糧に行動したいということ。
怒りや恐れから行動するのではなくて
じいちゃんたちからいただいた笑顔や ぬくもりや
生命そのものを引き継ぐということは
それそのものを糧として
種を育てなければいけないということだろう と思う。
佐野さんの死から ひとつの決意の種が落ちた。
自分もいつか朽ちてしまうときに
新しい種を包容しているように 生きたい。
すごい人がすごいことをするのではない。
ふつうの人がふつうにすることがすごいのだと
痛切に思う。
むすびのブログ
佐野さんの訃報記事→
http://musubiproj.exblog.jp/
唯一 佐野さんとのツーショット写真。
江里口暁子さんが撮ってくださったもの。