植えた覚えはないけど 庭に黄色い水仙が1つ
隠れるように咲いていた。
あこがれにあこがれた黄色い水仙だったので
(しかも真ん中がひらひらしている)
うれしいのなんのって。
きのうは
むすびのおじいちゃんたちに
生きるって 楽しいなと また教えてもらった。
動けない病院のベッドで 最高の笑顔が咲いて
よろける足取りで しっかと踏みしめた愛情の大地
切なさが脇役となって
希望が主役になった瞬間。
呑み込まれそうにけだるい日常の中に
一生忘れないような星が光ったような
人生は夢の中。
すごろくに腕をひどく咬まれて 痛かったのは現(うつつ)のこと。
本の山が崩れた大きな音と こどもたちの笑い声にびっくりしたらしい。