年に一度がようやくとなっている プライベートな旅。
近くて遠い国 韓国へ。。。
超格安フリープランなので ホテルにはタオルと石鹸のみ
ソウルの街の外れの さびしいところに宿泊した。
おばあちゃんたちが零下に近い冬の晩に
道路に座り込んで行商をしている。
焼いた栗や 山盛りのダイコン ポケモンの靴下 時代遅れの化粧道具
もうけっこうな夜中なのに 山みたいなリヤカーを押して帰るのはいつなのか。
この国でもお年寄りは生きにくそうだ。
明洞まで行けば若者が流行りのおしゃれをして
日本人も韓国人も化粧品やブランド物を求め
食堂では食べきれない量の食べ物に呑まれる。
携帯電話を自宅に置いてきた。
だけど 着信のバイブレーションを錯覚して
何度かドキっとしてポケットを押さえた。
いつからこんな小さな電気機器に脳みそを支配されるようになったのか
自分の危機意識を失くしてきたのか
なんだか考えてしまう。
時代はもっと進んで 携帯電話はスマホに移ろうとしているのに
どうしたらいいの。
観光に充てていた一日は寒くて 雨が降った。
民俗村で見つけたかわいらしい絵には トラの煙管(キセル)をウサギが持ってあげている図。
「むかーし むかし」という代わりに 「トラがキセルを吸っていた頃・・・」というのが
韓国の昔話のはじまりのあいさつらしい。
現代のめまぐるしさに息が詰まったときには
ありえないことが起こっていた頃の昔を思い出してみよう。
旅で見たのは ガイドさん 運転手さん 食堂のおばちゃん 露店の商人たち
とにかく朝から夜まで よく働く人の姿だった。