奈良のわが家にも 雪が少し積もった。
今朝には道の雪は溶けて
あちこちの家の前には 溶けかけた雪だるま。
あとかたなく消えて行く雪だるまは 罪がなくていい。
どしゃどしゃっ と屋根から落ちて来る雪も。
数日忙しかった。
むすび新聞の発行だとか 紙芝居公演だとか
有機野菜を使ったイタリアンを食べる会だとか
ホテルで息抜きしたい障害者の人の介助だとか
小さなギャラリーの 小さな絵が 世界に見えたことだとか
ぼんたまのため息や ほほえみも 罪もなく消えて
砂ほこりに汚れていた車が
雪の覆いをはがしたとたん ぴかぴかになっていて
春は再生。
なのに 心はぴかぴか光らず なんだかうす曇り。