7月になった。
あいかわらず湿度で脳みそが腐りかけているけど
汗腺がひらいて さらさらした汗が毒を流す。
今日はどっぷり
むすびで おじいちゃんたちと遊ぶ。中古の冷蔵庫を値切って買ったり いろんな人が来てワアワアと 夕方にはのどが痛くなっていることを発見する。
西成の路地裏をじぐざぐに歩いて帰る。
植木鉢がいっぱい並んだ路地裏の緑がやたらきれいで
今日はネネサンがご一緒してくれたので
草のひとつひとつを愛でながら
錆びた格子の輪郭をひとつひとつ確かめながらゆっくり歩いた。
商店街で韓国人のお母さんが近寄ってくる。
「この暑いのに着物なんか着て、でも日本の女性もまだこうして暑くても
着物着てシャンと歩いてるの、うれしいよ。」と。
そしてネネサンには「あんたは勝負運がよっぽど強いね」とコメントして
お母さんは帰り際「人間はココが大事」と何度も胸をトントンと叩いて
無邪気に手を振って去って行った。
こうして「またね」と言ったものの もう会えるかどうかわからない人が
心に響くメッセージを投げかけてくれることがときどきある。
人生の達人は案外こうした路地裏にいるのかもしれない。