田植え とはいっても 最近は機械が植えてくれるから
人間は右往左往して 機械に仕える。
とはいっても 苗の重いこと 田の広いこと
細いあぜ道で無理な体勢で しんどいこと。
苗の箱を洗うのだって 腰を丸めて一日がかり。
米をつくるのは 忍耐だ。
なんで自分が なんて言っていたら みんな飢え死ぬ。
お百姓さんの忍耐で みんな生きている。
なにがエライかって こうして自然を相手に
楽とか 要領とかでは太刀打ちできない仕事を
文句も言わずにしている人が 本当にエライと思う。
苗を植え終わって 水面が水平に落ち着いたとたん
カエルの合唱がはじまった。
ゲ ゲ ゲゲゲのゲ~ 労働をたたえる讃歌。
また今年1年 自分が食べる米のありがたさを 体に刻みこんだ。