紙芝居のワークショップは今日が最後の練習日で
次回が発表となった。
通し稽古をビデオに撮って ダメだし会。
このプロジェクトで初めて出あった人たちと
作品をつくり 台本をつくり 稽古を数回して
ようやく形ができつつある。
あらすじは こうだ。
参加者でもある二人のおじいさんに 同じく参加者のこどもたちが戦争体験を聞きにいく
劇中劇のような紙芝居。
当時 17歳と12歳の少年だったおじいさんたちは
松の根を掘って燃料にしたり 軍隊帰りの先生にしごかれたり
学徒動員で働いたり その中でも仲間と楽しく会話したり。
そんな戦時中の日常は空襲でクライマックスを迎え 終戦―。
こどもだったおじいさんは 燃える岡山城をみて 「きれい…」と思う。
終戦をむかえて一番うれしかったのは 夜電気をつけて本が読めることだった。
現代になって こどもたちが自作の詩を読む。
詩人の上田假奈代さんが憲法9条を朗読する。
リアルで 意外に淡々とした「戦争体験」。
戦争を知らない世代には わかりようのない時代だけど
こうして生きている体験者の存在をとおして
感じられるものはあるかもしれない。
夕方 日舞の稽古に。
今日は振り付けを追うというよりも 首や手のうごき ひとつひとつを
教えていただく。
余計なうごき 体のクセをひとつづつ取り除いて キホンに忠実になったら
きれいな踊りができるのでは とは師匠の持論。
生き方も同じだと思う。 素直に 余分なものを持たずに。