2月は早く過ぎるというけれど 梅もいつの間にか散って 一斉に木から芽吹こうとしている 葉の蕾。 何かにつながって連鎖も ゆっくりと小さく芽吹きだす。 今日は80代の女性のお客さんばかり。 自宅に、施設に、爪切りしにうかがう。 喜びが伝わる。 手を合わせていただく。 お客さんと対等でいられているかしら。 お金に頭を下げるのではなく 互いにご縁を祝福できるようなことが 仕事とよばれる世の中だといいな。 一瞬一瞬 ご縁をいただいて お客さんの身体に触れながら過ごす時間。 擬似的に母や娘や孫の気持ちになって 癒し癒され。 西成では今日も部屋で孤独死があり 黒い袋に入れられて運び出される誰か。 死ぬ時は孤独なものだとは思うが 死そのものが悼まれず孤独なのは なんだかつらい。
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