最近は人生の毒が出はじめたのか
あれもこれも 嫌になって
あれがいやだ これがいやだ と言っている。
昨日までいい人だった人が怪しい。
そもそもいい人って どんな人だよ。
いつも笑顔の人か 自分をほめてくれる人か
人を助けなければ気が済まない人なのか
そして 自分はどうなのか?
物腰がやわらかいけど やってることは悪ちゃうの!とか
ここに来て 人間というものがわからなくなって
静かにパニックに陥っている。
整理して考えて やっぱり自分の思ういい人っていうのは
誰に対しても態度が同じで(肩書に左右されない人)
ちゃんと現場で見て考えて動く人。(思い込みを押し付けない人)
人とちゃんとつき合う人。(距離を置くことができる人)
人のことばや周囲に流されない人。(軽くない人)
かなあ。
人間がわからなくなったので すごろくを観察してみる。
寝る 食べる 走る 空腹時にイラついてぼんたまを咬む
怒られてバツ悪そうにする 一人になりたくて暗い部屋で外の音を聞く
水をいっぱい飲む ふかふか毛布の真ん中で寝る
わからないなりにも 嘘のない生活。すごろくがうらやましい。
今日はむすびのお隣の集合住宅に住む50代ぐらいの義兄弟が
いつもは朝からベロベロに酔っぱらっているのに
今日はふたりともシラフでいたので「その方がいい顔してるよ」と声をかけると
はにかんで 微笑みながら目を伏せた顔がとてもよかった。
毒ににじんだ心に薔薇が咲く。