むすびの中井さんのお見舞いの後
もやもやした気持ちを吹き飛ばすべく 歩く。
京橋1号線を西へ
橋から川を眺めていると
コンクリの岸に野宿の人のものと思われる小屋が。
あたたかい陽気の中 洗濯をしたのか
服や靴下が整然と干されていて
この場所の主はどんな人だろうと 去れずにいたら
つやつやと立派な黒猫が
胸をはって どこからか出てくると
ぼんたまの視線に応えて
上を見上げた。
大阪天満宮を通る。
受験生なのか 若い人が多くお参りしている。
さらに川に沿って 天満橋まで歩いていた。
むすびのおっちゃんたちを通じて
病院や 入居施設や さまざまな社会の闇をみる。
人を食い物にして ぶくぶく緩んでいる世界がある。
闘うべきか 逃げるべきか
かわすべきか
どんな道があるのだろうと思う。
散歩しながら「関わる」しかないのだと 観念する。
何事も力をぬいて。
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