最近何を思うか。
わりと今年はむすびに重心を置いている。
高齢になってきたおじいちゃんたちと 過ごす時間の愛しいこと。
中井さんの病院にもなるべく顔を出す。
もうすぐ81歳。
長い意味のない入院生活で
すり減ってきた中井さんは
悪夢と不安とで 精神の均衡をどうにか保っているけど
そんな中井さんと対峙するとき
たじろいではならない と思う。
社会生活では たじろいではならない瞬間がたくさんあるけど
神経が細く揺るいできた中井さんの前では
山のようにそびえて 海のように包み込まなければいけない
ような気がする。
本当はこっちも心細くて 頭の中はぐるぐる回っていても。
今日はむすびのアイドル 本所さんがお昼寝もせずにそばにいたので
民謡のCDをかけながら しばし一緒に踊った。
息を合わす。 ときどき自分勝手に ときどき寄り添って
一心不乱に踊っていると 楽しくてしかたなかった。
「ねえさん もう時間もあまりないから 発表の機会もつくってや」と
まだまだ輝きたい81歳の思いが
まぶしくて切ない。
人はいずれ死ぬ。
ということをもう一度確認してから いかに ということを問い直す。
そんでもって 一気に肩の力を抜かないと
やってゆけない。